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開幕戦勝利も…捨てきれない不安

今シーズンもサッカーの母国で世界一ハイレベルなリーグが始まった。そのオープニングゲームで見せたユナイテッドのサッカーは波乱の船出に見えた。試合はポグバのPKで先制すると、ルーク・ショーのキャリア初ゴールで2-0と突き放し終盤にバーディーに一矢報いられたが、2-1というスコアで勝ち点3は取れた。モウリーニョ就任後のユナイテッドは先制点を取ったゲームで負けた公式戦は1度もない。そしてスタート時は主導権を握り、試合を終始コントロールして勝ってきた。


しかし、今年は開幕からジェットコースターに乗っているハラハラ感があった。例えば右SBのダルミアンは4年目なのに関わらず明らかにプレミアのスピードに慣れていないし、ラッシュフォードは「ユナイテッドの10番」のプレーはできていなかった。簡単なミスが多い、オフ・ザ・ボールで走らない、ゴールへの貪欲さが感じられなかった。かつてのウェイン・ルーニー、ファンニステルローイ、テディ・シェリンガムと比べてしまうのはまだ早いが、欠片も見えなかった。これではユナイテッドサポーターからもヤジが飛ぶのも仕方ない。


そしてモウリーニョの采配もよろしくなかった。本人にとって不吉の3年目であるのだが結局やっていることは4-2-3-1と4-3-3の使い分けしかしていないと言っている状態で攻撃も結局個人のコンディション、モチベーション次第である。例えばオプションとして2トップをやって見たりラッシュフォードとアレクシス・サンチェスを試合の中でダイアゴナルの関係をもっと増やしてみるなど創意工夫をこなさなくてはならないだろう。選手起用でも怪我人を増やさない為に積極的に若手を使っていくべきだ。選手の質を見れば優勝しても何ら不思議な話ではないしむしろ優勝するべきチームをつくっている。あとは選手のモチベーションと監督の飴と鞭の使い分けそして戦術的な手腕にユナイテッドの優勝、そしてモウリーニョ自身の未来がかかっている。